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2013年5月 1日 (水)

「TPPは国益ではなく、多国籍企業益である」 TPP交渉参加撤回を求める大学教員の会・醍醐聰東大名誉教授インタビュー

岩上安身氏による醍醐聰東大名誉教授へのインタビュー録画
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/76722
http://www.youtube.com/watch?v=bHyEypcE5Co
BLOGOS でも掲載されました。

岩上安身氏による実況ツイートのまとめに加筆・訂正したもの
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岩上安身氏によるツイート

1    4月30日(火)醍醐聰先生(東京大学名誉教授)インタビューの模様を実況します。「TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会」の呼びかけ人をされている方です。
2    岩上「TPP交渉参加から即時撤退を求める大学教員の会、呼びかけ人で事務局を務められている醍醐聰東京大学名誉教授にお話 をうかがいます。現在、875名が署名したとのこと」
3    岩上「大手メディアはTPPのことをまったく報じていない。先日も先生方の重要な会見があった。日本農業新聞、しんぶん赤旗、そしてIWJしか報じていない」醍醐先生「IWJさんには、取材していただいて、本当に感謝しています」
4    醍醐「TPPと関わるようになったきっかけ。NHKをウォッチする会に関わり、その中で、大手メディアが空気を作る、ムードメーカー、旗振り役を果たすようになっていることに気づいた。『思考停止装置』だと言ってよいと思う」
5    岩上「以前、中塚明先生にインタビューした。
中塚明先生インタビューはこちらで。
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/58397
中塚先生と共同でNHKに申し入れをされていると」醍醐「『坂の上の雲』の認識で、NHKをウォッチする市民の立場として申し入れました」
6    醍醐「メディアの問題。生前、日隅一雄さんとお付き合いがありました。ジャーナリストはやはり組織から『フリー』でなければならないと思う。個を立てなければ組織は成立しないでしょう」
7    岩上「先日合意された日米事前協議について。安倍総理は交渉参加会見で『守るべき国益は守る』と言い切った。しかし現実は、二カ国間で圧倒的に押し切られてしまった」
8    醍醐「甘利TPP担当相が『聖域、特定せず』と発言。すでに『聖域』をぼかすようにしている。安倍政権は、すでに逃げの作戦に入っているのではないか。他方、自民党農水委員会は5品目を除外すべしと提言している」
9    醍醐「交渉参加に向けて順調に行っているかのように政府はアピールしているが、実はかなりの窮地に立たされている。これを、自民党の慎重派や農水委員会はどのように受け止めているのか。政府側にどう声を上げていくのか」
10    岩上「JAの大会で石破茂幹事長は『公約が守れなかったらどうなるか、我々は分かっている』と発言したはず」醍醐「あの時、石破さんは5項目を上げた。日比谷野外音楽堂での大人数の前での発言。あれは簡単に消せない」
11    岩上「JAには期待していたが、肝心なところで腰砕けになるところがある。全中の政治に関する判断が正しいのか、考えなければならない」醍醐「JAについては確かに考えなければならない。我々の名簿、宮﨑日日新聞は載せた」
12    岩上「醍醐先生が政府に出された質問書についてご説明いただきたい」醍醐「日米事前協議合意公表文書に食い違いがある。この食い違いを指摘された内閣官房が『すり合わせをしていない』『関知しない』と答えた」
13    岩上「我々も独自取材した。担当者は相互の国がどう解釈しようと勝手だ、と。外務省はUSTRの仮訳を作る気もない。国会で追及した森ゆうこ議員個人に届けただけ。国民がアクセスできるHPなどに載せていない」
14    岩上「先日、山田正彦元農水相らが訪米調査し、記者会見した。そこで驚くべき報告。『日本側から喜んで入れてくれ』と言っている、と米国側議員は言っていたと。さらにUSTRは『除外はない』とも」
15    岩上「米国は自動車の関税を段階的に下げていく、と。しかし米国側はスナップバックがある。いつでも関税を戻せてしまう。米国側には数の割り当てもされている。日本側には記載が何もない」
16    醍醐「保険について。新規の商品を日本政府」が販売しないと日本側が一方的に通告してきた、と」岩上「麻生副総理が『かんぽ保険の新商品は認可しない。TPPとはたまたま』と発言。しかし日本側から差し出していたと」
17    醍醐「国会の議事録、TPPと事前協議の組み合わせで色々と調べてみた。『事前協議』という言葉を巧みに避けている。情報収集をするために担当官を派遣したとのことだが、どういう情報を得てきたか、まるで開示されていない」
18    岩上「野田政権の際、カナダ・メキシコは条件を飲まされて交渉に入っていた、という情報をすでに持っていた」醍醐「国民に対する重大な背信行為だと思う。茂木経産相は『交渉の余地があるという感触だ』と。非常に問題」
19    醍醐「口先で言うなら、事実で示さなければならない。今回の文書を見る限り、完全屈服。非常に屈辱的な内容だ」
20    醍醐「日本が挙げていない4項目が脅威になる。米国からしてみれば知的財産権の具体的項目が入っていなくても競争政策からクレームを入れることができる。郵政において日本は不利。これは主権の問題でもある」
21    岩上「機会の平等か結果の平等か。米国は結果の平等を求めている」醍醐「機会の平等か結果の平等かの2項対立でどちらかをというのは十分な議論ではない」 @iwakamiyasumi #iwakamiyasumi
22    醍醐「自治体は実際の当事者ではないと言っているが、日本が地方分権で持って権限が地方にあるものに対し、ISD条項の事例で国が訴えられた場合、国が地方にどこまで介入するのか。地方分権のシステムが崩れることになる」 @iwakamiyasumi #iwakamiyasumi
23    岩上「間接収用の問題。官庁の文書などを英訳しなければならなくなり、公用語が英語になってしまう可能性も。これは植民地ではないか」醍醐「これは現実的な指摘で無視できないもの」 @iwakamiyasumi #iwakamiyasumi
24    醍醐「ジェネリックを普及させるということについて、オーストラリアでは先発薬とジェネリックとで住み分けをしていたが、それが壊されそうになった。途上国では約80%がジェネリックだが、ISDで訴えられそうになっている」 @iwakamiyasumi
25    醍醐「公衆衛生上、ジェネリックを普及させたいが、知的財産権の問題から先発薬を差別するなということになると、薬価の高騰につながり、感染症などの拡大・蔓延を防げなくなる。これが実際にインドで起こっている」 @iwakamiyasumi #iwakamiyasumi
26    岩上「ISDは先進国の優位性を確保するというもの」醍醐「米国では効能は変わらなくても成分を変えれば特許申請できるが、インドでは模倣薬として認められなかったため訴えが起きた」 @iwakamiyasumi #iwakamiyasumi
27    岩上「これは日本にとって重要なこと。放射能が拡散されて因果関係が証明されないが白血病やがんが増えることになる。薬価が高くてそれを処方できないということになる」 @iwakamiyasumi #iwakamiyasumi
28    醍醐「特許権を侵害されたと訴えられるのは間違いないと思う。日本の医療財政は非常に厳しくなる。国民皆保険にも関わる。医療の効率化で風邪の保険の適用外ということになる。高齢者にとっては命に関わること」 @iwakamiyasumi #iwakamiyasumi
29    醍醐「生活保護者の増加しているという問題。国民皆保険制度があっても経済的に受診できない人が増えれば意味を持たない。それがTPPによって加速することになる」
30    醍醐「国益とはそもそも何なのか。誰のためのものか、それを問わなければならない。国民を守らないTPPを日本政府は進めたいと思っている。企業のメリットしかない。これをしっかり議論していかなければならない」 @iwakamiyasumi #iwakamiyasumi
31    岩上「国民益ではなく資本益であると。トリクルダウンが起こるには資本の分配がなければならないが、財界は雇用の流動化を望んでいる。セーフティネットが脆弱化してしまう」 @iwakamiyasumi #iwakamiyasumi
32    醍醐「日本政府は自己矛盾に陥っている。労働分配率の低下は賃金の低下、雇用の非正規化、海外からの人の流入が原因」岩上「日本国家の衰滅につながっていくと」 @iwakamiyasumi #iwakamiyasumi
33    岩上「輸出企業が日本を引っ張ってきたと言われているが、それが続くのか?それは誤りだったのではないか?」醍醐「世界の貿易市場から日本が取り残されるとTPP推進論者は主張するが、しっかりデータを検証するべき」 @iwakamiyasumi #iwakamiyasumi   
34    岩上「日本は輸出で大して稼いでいない。実は内需大国だったということ」醍醐「貿易立国だから参加しなければならないという強迫観念を植え付けるのではなく、データを検証し、議論をしていくべき。内需をいかに成長させるか」 @iwakamiyasumi    
35    醍醐「170兆円の内部留保をどう活かすか、内部留保税の創設という視点。個々の企業の中だけで利用するのではなく、雇用の増加に確実に当てられるようにし、社会保険料にも充当させるような仕組みを変えていく必要がある」 @iwakamiyasumi #iwakamiyasumi   
36    岩上「子育ての問題も重要。人の幸福感、ここに資金を回していない。ここを手厚くしなければならない」 @iwakamiyasumi #iwakamiyasumi   
37    醍醐「TPPで農業はどうなるのか。農水省の作成した『世界の穀物の需給状況』を見ると、生産量は鳥インフルエンザなどの要因で輸出制限がかかり上下する。輸入に頼るというのは、安定的な食糧確保という観点からすると不安定」 @iwakamiyasumi    
38    醍醐「日本は50%の食糧自給を目指している。しかしTPPに入ると自給率は13%になる。一方で、農水省は50%目標は続けていくと。完全に矛盾している。また、先進国では飽食、発展途上国では飢餓が問題になっている」 @iwakamiyasumi #iwakamiyasumi   
39    醍醐「日本の自給率13%になり、輸入量を増やすと、それだけ発展途上国に回る穀物量が減り、飢餓が促進される。『グローバル』というなら、企業益ではなく、世界の人々への益も考えなくてはならない」 @iwakamiyasumi #iwakamiyasumi   
40    醍醐「ノバルティスの問題。治験を行った大阪市立大学の研究員に、ノバルティスの人間が加わっていた。完全に利益相反。製薬会社のこうした姿勢は、薬の安全性という観点で非常に問題」 @iwakamiyasumi #iwakamiyasumi   
41    醍醐「TPPとは国益ではなく、多国籍企業益。国益すら考えない人達の利益を。東大のTPP推進派伊藤元重氏などはTPPの利点として、『ISDでベトナムの出店規制を取り除き、日本企業が進出できる』と、企業益のみを語る」 @iwakamiyasumi #iwakamiyasumi   
42    岩上「車について。日本車の60%は海外生産なので、TPPで関税を撤廃してもほとんど利益にならないと」 醍醐「それを本当は経済界も分かっている。狙いは米国の規制撤廃要求の国内波及効果。日本の大企業の利益と合致する」    
43    岩上「『軽自動車の規格を変えよ』といいう要求はスズキなどの会社にはダメージ。鈴木会長は『内政干渉だ』とはっきり言っているが、そうした人は財界にいない」醍醐「企業倫理など持っていない。足並みを揃えようという意識」 @iwakamiyasumi    
44    醍醐「企業の農地・放棄地の取得の動きがある。土地の取得。これも見据えたTPP推進なのではないか」岩上「TPPの間接収用条項には、土地の取得も可能になる恐れがある。伝統・文化が奪われ、土地まで。まさに植民地政策では」 @iwakamiyasumi    
46    醍醐「さらに政府試算の過程も問題。『雇用人口は関税撤廃前後で変わらない』と書いてある。農業が壊滅して雇用人口が減らないなんてことはありえない」 @iwakamiyasumi 45.    醍醐「政府の影響試算について。GDPで10年3.2兆円のプラスと。これは主に自動車の関税撤廃効果。しかし、日米事前協議で米国側の関税撤廃は最大限後ろ倒しされることに。この時点で自動車の輸出入収支は完全に狂った」 @iwakamiyasumi #iwakamiyasumi
47    醍醐「北海道の試算では第一的影響は4931億円減だが、それだけではなく関連産業は3532億円減、地域経済は7383億円減となる。政府試算は関連産業や地域経済への影響は考慮されていない」 @iwakamiyasumi #iwakamiyasumi   
48    醍醐「政府の試算は国全体のマクロ経済への影響試算といいながら、農林水産業となると、関連産業や地域経済に及ぼす影響を視野に入れない。そこで大学教員の会で独自計算しているが、おそらく6兆9000億円位の減となる」 @iwakamiyasumi #iwakamiyasumi   

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130430 醍醐聰東大名誉教授インタビュー_トゥギャッたー
http://togetter.com/li/495765
醍醐聰のブログ
今日(4月30日)、IWJで醍醐のインタビューを中継:TPPをめぐって
http://sdaigo.cocolog-nifty.com/

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